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中国マグネット製造協力工場訪問 ~海外出張の思い出3~
2021/5/24
前回の続きです
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中国・協力工場を探す出張~海外出張の思い出2~
何回目かの中国出張の時、山西省太原市に行きました。
ここは、姫路市と姉妹提携を結んでいる市で
毎年交互に市役所の人が交流したり、姫路独協大学で留学生をお世話するなどしていました。
太原は町全体が地下資源の石炭が採れる所で
一日中、石炭の煤煙が飛んでいて、太原に居ると
鼻の穴まで真っ黒になっていました。
太原は、石炭で儲けたお金で、当時生産が伸びている
フェライトマグネットの工場を作ったり
始まったばかりのネオジムの研究開発をやっていました。
その後、日本に帰ってから姫路市役所で太原のメーカーを紹介してもらって
取引が出来ないかの相談をしました。
しかし、市役所の人は太原の市政府と取引の話をすると
大きなコミッション取られるだけで、ややこしい事になるとの事でしたので
この話は中止になりました。
それからしばらくしての事。
以前に東磁で逢った、張さんから手紙が来て
「ニンボー(寧波)で友人と組んでネオジムの加工工場を始めるので買ってくれませんか?」
との連絡がありました。
連絡を貰ったあと、次の中国出張で上海へ行ったついでに
張さんの友達の周さんの工場を見学に行きました。
その当時、関空から寧波までの直行便はありませんでしたので
朝便で関空から上海に飛んで、上海で他の会社訪問を行い
夕方6時頃の、よく欠航する便に乗り
やっと寧波に到着する頃には、もう夜の7時頃でした。
約25年前の「東新磁性材料有限公司」は寧波空港より
ゴミゴミ、ガタガタした道路を約30分行くと、
田舎の納屋のような工場がありました。
工場の入り口に中年の人が座っていたので、守衛さんかと思っていたら
周さんのお父さんでした。
工場は1ブロック20㎡ぐらいの倉庫のような棟が5-6ヶ所あり
それぞれにネオジム加工用の内刃切断機が10台くらい動いてました。
工場全体が油まみれで、非常に汚く、電球も暗くて
ひどい工場でした。
これが、姫路電子と東新磁石の25年以上の親しい付き合いの始まりでした。
その当時の2人(張さんと周さん)は、30歳台の若い元気な人達でした。
~次回に続く